98年に創業者の父から谷祥次社長が会社を受け継ぎ、3年ほど前から用途に応じて車両を改良する「特装」分野にも本格的に乗り出した。
谷社長は「不況が長引く中、これまでの技術を生かして、大手メーカーでは対応できないような顧客のきめ細かいニーズに応える新規事業を考えた」と説明する。
特装車両は、要望や条件について顧客と相談して、設計から手掛ける。対象となる車両は、軽自動車から4dトラックまで幅広い。高齢化の影響で身体障害者用の移送車や移動入浴車などの福祉車両が多く、最近は弁当やメロンパンなどの街頭で売る店頭型トラックの注文も増えているという。
「乗降ステップを付ける」など簡単なものを含めて年間5、60台の特装をこなす。山口県の大気測定車を手掛けたときは、完成まで2ヶ月半ほどかかった。「車種によってスペースは限られ、法律の制約もある。どれだけ、顧客の意図を反映できるかがポイント」と説明する。
高齢化が進み、福祉市場は拡大しているが、専用車両の分野は「大手メーカーでも、これからの段階」。「多様化するニーズをとらえて、より使いやすく、可能な限り経済性に優れた車両を提供したい」と力を込める。
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